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- 園長通信
- 2026年は対話と共感の年に…
2026年は対話と共感の年に…
ニューライフ幼稚園の皆さん、保護者の皆さま、そして地域の皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年末に少し家族の時間を作り、ウクライナ国立バレエを観劇しました。会場は満席で客層はまさにダイバーシティ。老若男女国籍問わず多くの人々がバレエを楽しみに集まりました。演目は“ジゼル”です。大好きな人を思う喜びの感情、信じる人の裏切りにあう絶望の感情、大切な人の危機を守る勇気の感情、思い通りにいかない怒りの感情、そして共感しあう安らぎの感情を、ダンサーの身体表現、オーケストラの音楽や舞台芸術で観る者に訴えかけます。すっかり物語に惹き込まれた私は思わず涙してしまいました。戦渦の中においても伝統芸術を守り抜くウクライナの人々の強さと、質の高さを知る世界中のバレエファンの愛情によって公演が実現しています。対立・戦争は分断を生み国境を浮き彫りにしますが、芸術といった普遍的で美しいもの・質の高いものは容易に国境を超え広がっていくことを実感しました。
思い返しますと、ダイヤモンドプリンセス号が横浜港に長期にわたって停泊し、未知のウィルスと人類の戦いが始まったのが2020年2月3日です。パンデミックの中で世界が一つになり、大きな難題・危機に立ち向かいました。専門家たちによってワクチン開発(科学)やシステム開発(社会)が進められ、私たちは公衆衛生(知識)と弱者理解(情緒)に努めながら、ウィルスの消滅を待ちました。その成果があらわれ新型コロナウィルス感染症が5類になったのが2023年5月8日(世界では5月5日の子どもの日でしたね)です。この経験は、人間は「対話と共感」によって3年で大きな難題を乗り越えることをあらわしています。コロナ明けの2023年からは“アフターコロナ”という、時代の変化期がはじまりました。2022年11月30日にChat-GPTが一般公開され、急速なオンライン化と相まってAIや在宅勤務・学習が普及していきました。急速な社会変化の中で将来の見通しが持てず誰もが“持続可能性”を見出そうと試行錯誤した混沌の時期ではなかったでしょうか。そしてコロナ明けから3年。2026年のスタートにおいて、ようやく私たちは時代の変化を受け入れ、自分たちなりの“持続可能性”を見出し、未来へ「挑戦」しようとする意欲を持つようになりました。ここまでにおいてもやはり「対話と共感」をあきらめない姿勢が不可欠であったと感じます。
ニューライフにおいても同じことが言えます。少子高齢化、保育所志向、教育指針の変化と世代間における保育観の違い、といった多くの難題から目をそらさず、向き合い、仲間たちと考え、悩み、涙しながらも、「対話と共感」をあきらめませんでした。2026年度も、保護者皆さまはじめ、地域の皆さま、子どもの育成に携わる皆さまと一緒に、語り合い励ましあいながら邁進していきたいと思います。引き続きご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
ニューライフ幼稚園 園長 角和麻衣子
