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本当の賢さとは?
6月16日 雨降りと雨降りの合間に太陽が顔を出し、横浜は予想外の暑さに見舞われています。顔からほとばしる汗を手で拭い、日陰を縫って幼稚園に続く坂道を登ります。報道はまだ梅雨明けを宣言していません。そんな異常気象ともいえる暑さの中、幼稚園のデッキの上には巨大な〝お池″が準備されました。いよいよ待望のプール開きです。今日は私の小さな経験の中から、みなさんへ(勿論 子どもたちへも!)挑戦するときに気を付ける大切なことを伝えたいと思います。
園長は水遊びが大好きです。学生時代は水泳部に所属し、社会人になってからは地域のマスターズチームに所属して仲間たちと共に練習や大会に挑戦してきました。最近は海、川、湖などの自然の中で泳ぐオープンウォータースイミング(以下OWS)を楽しんでいます。海岸をスタートし、先ずは沖に向かって泳ぎます。波に向かって泳ぐ間はパワーが必要です。波酔いを避け、最短ルートをたどるため波の中を潜って進みます。暫くすると穏やかな流れが身体を包みます。沖に出たのです。ここまで来ると、まわりにたくさんいた泳者たちは、それぞれのペースやコース取りによって散り散りとなり、単独泳になります。どこまでも続く深い青。空と海の境界は曖昧です。大自然に溶け込む感覚は、なんともいえない心地よさです。あ~気持ちがいいなぁ~…しかし3分も経たないうちに、今度は逃げ出したい気持ちに襲われます。「みんなのところに行かなくちゃ!」急いで進路を確認し、練習通りのピッチで手をまわし、足を打ちます。人間は群れをつくって生きる動物であることを実感します。
水泳を続けるなかで、園長は先輩たちから大切なことを教わりました。それは、「準備をする」ことと「本番でいつもと違うことはしない」ことです。特に夏の暑い日には、睡眠と食事をしっかりとります。朝一杯のお味噌汁は熱中症から身を守ってくれます。道具の点検も自分でします。水着とゴーグルは「明日の相棒、頼んだよ!」という気持ちで丁寧に鞄にいれます。 練習していないことや、ルールで禁止されていることは絶対にしません。身体の調子が普段と違うときは棄権(DNS)します。園長が教わった大切なことを、今、園長からニューライフの〝賢い″みなさんへ授けます。
賢さの定義は様々ですが、大きく分けて2つあるといえます。IQテストに代表されるような「測定できる知能」と、準備する力や感情コントロールなどの「測定できない知能」です。後者は「非認知能力」と呼ばれます。ニューライフでは賢さの軸足を「非認知能力」に置き、子どもたちの成長をサポートします。
ニューライフ幼稚園 園長 角和麻衣子